2017/1/5
河野達郎先生が東北医科薬科大学麻酔科学講座初代教授に就任されました。
おめでとうございます!
2017/1/5
Neuroscience 46th Annual Meeting@San Diegoに参加しました!
2016年11月12-16日にアメリカのサンディエゴで開かれた、第46回Neuroscience年次集会に当科から5名が参加しました。この学会は非常に規模が大きく、日本からも多くの研究者が参加します。今年は80か国から3万人以上の参加者があったそうです。アメリカ西海岸のメキシコとの国境に接したサンディエゴは、日差しが強く最高気温が30度近くあり、11月の新潟とはうってかわって、非常に開放的な気分になれるところでした。
諸事情により、大橋に代わって共同演者である河野が、脊髄後角ニューロンにおけるアセトアミノフェンの作用機序について発表しました。
古谷は、リドカイン代謝産物の脊髄での作用について発表しました。
私(倉部)は神経障害性痛時の脊髄での可塑性変化についてin vivoパッチクランプ記録を用いて調べた結果を報告しました。
たくさんの方に興味を持って頂けたようで、ひっきりなしに質問が飛んできました。私の英語力では対応仕切れない部分もありましたが、大変良い経験になりました。
日々の臨床の中、基礎研究を進めていくことはなかなかハードルが高いですが、こういった経験を励みに次回も参加したいと考えています。
2016/9/7
第84回新潟麻酔懇話会/第63回新潟ショックと蘇生・集中治療研究会のお知らせ
日時:平成28年12月3日(土)
午前10時より
会場:新潟医療人育成センター 4階
特別講演:東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
准教授 鈴木昭広 先生
演題締切:平成28年10月28日(金)
演題名、共同演者名のほかに80字以内で要旨も併せてご登録をお願いいたします。
抄録締切:平成28年11月25日(金)厳守
懇話会当日、受付にて抄録集を配布致しますので、400字程度の抄録をワードファイル形式にてご提出下さい。
2016/6/3
研修医向け麻酔科医局説明会開催のお知らせ
今年度も初期研修医の先生方を対象に新潟大学医歯学総合病院麻酔科の入局説明会を開催いたします。
日 時:平成28年6月25日(土) 16:30〜
場 所:新潟大学医歯学総合病院中央診療棟3階
第6検討会室
麻酔科入局後のキャリア形成や、各専門分野の説明会を1時間程度開催後、付近の飲食店において懇親会を開催予定です。
例年9月に開催しておりましたが、今年は時期を早めました。麻酔科学に興味のある先生方にとって、この説明会が一助となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
◎参加ご希望の方は麻酔科医局メール(masui@med.niigata-u.ac.jp)までお気軽にお問い合わせください。
2016/6/1
最優秀演題おめでとう!!
先週末に福岡で開催された「日本麻酔科学会第63回学術集会」において、当科の大西医師を筆頭発表者とする演題が、最優秀演題に選出されました。
演題名『末梢の血流遮断によるフラビン蛋白蛍光応答の増強と一酸化窒素の関連性』
ここ数年日本麻酔科学会学術集会において当科から最優秀演題が選出されており、連続受賞の快挙です。
大西医師、おめでとうございました!!
2016/4/20
新年度スタート!新しい仲間です。
木村 明日香 先生
田中 萌生 先生(京都府立医大より)
2016/4/20
第83回 新潟麻酔科懇話会 第62回 新潟ショックと蘇生・集中治療研究会のお知らせ
日時:平成28年6月11日(土)
午前10時より
会場:有壬記念館2階
特別講演:秋田大学大学院医学系研究科医学専攻病態制御医学系麻酔蘇生疼痛管理学講座
教授 西川俊明 先生
演題締切:平成28年4月28日(金)
演題名、共同演者名のほかに80字以内で要旨も併せてご登録をお願いいたします。
抄録締切:平成28年6月4日(金)厳守
懇話会当日、受付にて抄録集を配布致しますので、400字程度の抄録をワードファイル形式にてご提出下さい。
2016/2/14
2015年に当教室から発表された英語論文の一覧です
Watanabe T, Yanabashi K, Moriya K, Maki Y, Tsubokawa N, Baba H
Ultrasound-guided supraclavicular brachial plexus block in a patient with a cervical rib
Can J Anaesth 62(6):671-3, 2015
Watanabe T, Sasaki M, Komagata S, Tsukano H, Hishida R, Kohno T, Baba H, Shibuki K
Spinal mechanisms underlying potentiation of hindpaw responses observed after transient hindpaw ischemia in mice
Sci Rep 5:11191, 2015
Ishii H, Petrenko AB, Tobita T, Furutani K, Baba H
Anaesthesia and orphan disease: marked attenuation of motor evoked potentials by high-dose dexmedetomidine in a child with Angelman syndrome undergoing scoliosis surgery: A case report with pharmacokinetic analysis
Eur J Anaesthesiol 32(8):587-9, 2015
Hiruma M, Watanabe T, Baba H
Using lung ultrasound in an infant to detect bronchial intubation not previously identified by auscultation
Can J Anaesth 62(10):1121-2, 2015
Petrenko AB, Yamazaki M, Sakimura K, Kano M, Baba H
Genetic inactivation and prolonged pharmacologic inhibition of monoacylglycerol lipase have opposite effects on anesthetic sensitivity to propofol
Eur J Pharmacol 765(10):268-73, 2015
Ohashi N, Sasaki M, Ohashi M, Kamiya Y, Baba H, Kohno T
Tranexamic acid evokes pain by modulating neuronal excitability in the spinal dorsal horn
Sci Rep 5:13458, 2015
Ohashi N, Denda S, Furutani K, Yoshida T, Kamiya Y, Komura R, Nishimaki H, Iinuma Y, Hirayama Y, Naitou S, Nitta K, Baba H
Ultrasound-guided ilioinguinal/iliohypogastric block did not reduce emergence delirium after ambulatory pediatric inguinal hernia repair: a prospective randomized double-blind study
Surg Today, 18 Nov 2015 DOI: 10.1007/s00595-015-1280-6 [Epub ahead of print]
Suzuki H, Kamiya Y, Fujiwara T, Yoshida T, Takamatsu M, Sato K
Intrathecal morphine versus epidural ropivacaine infusion for analgesia after Cesarean section: a retrospective study
JA Clinical Reports 1:3, 2015
Morioka H, Kamiya Y, Yoshida T, Baba H
Pectoral nerve block combined with general anesthesia for breast cancer surgery: a retrospective comparison
JA Clinical Reports 1:15, 2015
Shimizu H, Kamiya Y, Nishimaki H, Denda S, Baba H
Thoracic paravertebral block reduced the incidence of chronic postoperative pain for more than 1 year after breast cancer surgery
JA Clinical Reports 1:19, 2015
Yoshida T, Onishi T, Furutani K, Baba H
A new ultrasound-guided pubic approach for proximal obturator nerve block: clinical study and cadaver evaluation
Anaesthesia, 1 Dec 2015 DOI:10.1111/anae.13336 [Epub ahead of print]
Ohashi M, Hirano T, Watanabe K, Katsumi K, Ohashi N, Baba H, Endo N, Kohno T
Hydrogen peroxide modulates synaptic transmission in ventral horn neurons of the rat spinal cord
J Physiol, 7 Dec 2015 DOI: 10.1113/JP271449 [Epub ahead of print]
Watanabe T, Sekine M, Enomoto T, Baba H
The utility of anatomic diagnosis for identifying femoral nerve palsy following gynecologic surgery
J Anesth, 11 Dec 2015 DOI: 10.1007/s00540-015-2113-x [Epub ahead of print]
Yoshida T, Watanabe Y, Furutani K
The proximal approach for ultrasound-guided infraclavicular brachial plexus block
Acta Anaesthesiol Taiwan, 19 Dec 2015 DOI: 10.1016/j.aat.2015.11.003 [Epub ahead of print]
2015/11/13
Neuroscience 45th Annual Meeting@Chicagoに参加しました!
2015年10月17-21日にアメリカのシカゴで開かれたNeuroscience年次集会に当科医局員3名 (河野、倉部、大橋)と当院整形外科医局から1名が参加してきました。運営組織である“The Society for Neuroscience”は、脳、脊髄、末梢神経といった神経系を研究する多くの科学者や神経内科、脳神経外科、麻酔科などの臨床医が所属する、世界で最も大きい組織です。そのため学会参加人数は毎年約30000人を超え、最先端で活躍する研究者たちと交流することで幅広い知識を得ることができる場所として知られています。今回、私たちも当教室で行ってきた基礎実験の成果を発表するために参加してきました。
倉部は、現在行っているリドカインに関するin vivoの研究をポスター発表しました。局所麻酔薬は昔から広く使用されていますが、未だ作用機序が不明な薬剤であり、多くの研究者が解明しようと挑んでいる分野です。そのため局所麻酔に関する演題は多数あり、今後の研究に役立つ情報が多くあり、とても刺激的な学会でした。
私 (大橋) も、同じくポスター発表にてトラネキサム酸に関するin vitroの研究を発表しました。私は国際学会での発表は今回で3回目になりますが、たどたどしい英語のため質疑応答ができるか今回も非常に緊張しておりました。しかし、多くの方がポスター発表を聞きに来てくださったため、ディスカッションは非常に盛り上がりとても充実した発表となりました。
本学会は全行程で5日間と長期に開催されました。そして連日、朝8時から夕方5時までのフル参戦でしたので、一日の歩数が20000歩を超えたというかなりハードなスケジュールでした。また、シカゴはすでに寒くダウンコートが必需品でした。そのため、私は最終日に39度の熱発し、シカゴにおける最後の晩餐を逃すという大失態を犯してしまいました。次回のNeuroscience年次集会は、2016年11月にサンディエゴで開催されます。サンディエゴは西海岸で気候が穏やかな地域です。体調を整え、そしてもう少し体力をつけ、また来年の国際学会に参加したいと考えています。
2015/9/26
34th Annual ESRA Congress 2015@Ljubljanaに参加してきました!
2015年9月2-5日にスロベニアの首都リュブリャナで開かれた、第34回欧州区域麻酔学会(The European Society of Regional Anaesthesia & Pain Therapy; ESRA)年次集会に当科医局員の吉田が参加しました。昨年は当科からは4名が参加しましたが、今年は私ひとりの参加となりました。
スロベニアは中欧に分類され、西はイタリア、北はオーストリア、東はクロアチア、南はアドリア海に面しています。面積は四国と同程度です。以前はユーゴスラビアの一地域でしたが、1992年に独立を果たしています。
公用語はスロベニア語ですが、ほとんど全ての場所で英語が通じました。ドイツ語、イタリア語などを解する人々も多いようでした。
リュブリャナの旧市街の中心部にはリュブリャナ城があり、周囲は川と緑に囲まれています。家々の屋根は赤茶一色で、木々の緑とのコントラストが美しかったです。
街は清掃が行き届いており、治安も良好でした。日本ではマイナーな国のひとつですが、旅行初心者にも安心してオススメできる国のひとつであると個人的には思いました。
私は国際学会でのポスター発表は今回が3回目でした。相変わらず英語はたどたどしいですが、3回目ともなるとさすがに場慣れはしてくるようで、緊張はほとんどしませんでした。最初の発表のときは数日前から、2回目は1時間前からひどく緊張していたので、大いなる進歩です。内容的にも、今までの発表と比べて一番多く(5〜6個)の質問をいただくことができました。発表を聞きに来てくださっていた他の日本人の先生のお力添えを得る幸運にも恵まれ、質問に対してはしっかり答えることができたと思います。その甲斐もあってか、”ESRA BEST E-POSTER COMPETITION”という審査において、第3位を獲得することができました!ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。
学会にはかなり精力的に参加しましたが、空いた時間には観光も楽しみました。スロベニアは非常に多くの鍾乳洞があることでも有名です。レンタカーを借りて1時間弱ドライブした先の山奥にある鍾乳洞で行われている、鍾乳洞探索ツアーに参加しました。この鍾乳洞は内部に多くの湖と川がある「まだ生きている」鍾乳洞であり、人の手が加えられている部分も最小限となっています。そして、環境保全のため、ツアーに参加できるのは1日4名までに限定されています。インストラクターによる説明(スロベニア語または英語)を受けながら、ゴムボードに乗って水脈をたどっていくツアーで、日本では決して体験できない珍しい世界が広がっていました。
帰りのリュブリャナ空港(首都の国際空港ですが、日本の地方空港くらいの大きさです)から見えるアルプスの景色も美しかったです。
来年のAnnual ESRA Congressは9月の第1週にオランダのマーストリヒトで開かれます。来年も参加できるよう、日々頑張っていきたいと思います。