Division of Anesthesiology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

新潟大学大学院医歯学総合研究科

麻酔科学分野

NEWS

2017/11/27

ASA2017に参加しました

2017年10月21日~25日に、American Society of Anesthesiologistsが主催する年次学術集会ANESTHESIOLOGY 2017@ボストン(Boston Convention and Exhibition Center)に参加しました。当教室からは紙谷・佐々木・倉部・自分(渡部)の4人が参加しました。
ボストンはあのマサチューセッツ総合病院(MGH)のある私たち麻酔科にとってとても意義深い市です。札幌と同じくらいの緯度であり、新潟よりもかなり北にありますが、メキシコ湾流という暖流の影響を受けるためか、極端に寒いということはありませんでした。華氏表記だったので摂氏何度だったかはよくわかりませんでしたが・・・体感的には新潟と同じくらいだったと思います。
何を隠そう自分は今回が初めての国際学会での発表でした。これまで英語を避けてきてしまったため、演題採択が決まったころからオンライン英会話レッスンをはじめました。夜な夜なフィリピン人の先生(主に女性)とスカイプでレッスンを受ける日々。次第に先生から「Tatsuさーん」と呼ばれるのが心地よくなり頑張りました。説明するとだいたい誤解されますが、ちゃんとした英語のレッスンです。

 

さて、学会の演題は3題で、全てe-Posterでの発表でした。倉部は「Effects of Desflurane Versus Propofol on Cerebral Oxygenation by Near-infrared Spectroscopy During Robotic‑assisted Laparoscopic Prostatectomy」の発表をしました。
自分は「Significant Decreases in Blood Propofol Concentrations During Adrenalectomy for Pheochromocytoma」の発表をしました。
紙谷・佐々木は「Contribution of Itch in Pain-related Behavior by Intrathecal Administration of Morphine, and Ondansetron, The 5HT 3 Antagonist」の発表をしました。

学会は全部で5日間ありましたが、3日目の午前中くらいで機器展示は片づけられてしまいましたし、参加者もすごく減ったような気がいたします。機器展示の方々と英会話の練習をしようと思っていた自分としては非常に残念でした。

ボストンは魚介類の宝庫でありオイスター・ロブスター・クラムチャウダーなどを楽しんできました。またかの有名なハーバード大学にもお邪魔し、大学生協で頭がよくなりそうなグッズを購入してきました。近くを流れるチャールズリバーではこれまたボストンの伝統校マサチューセッツ工科大学(MIT)との伝統のボート戦(日本で言えば早慶戦的なもの?)が開催されておりものすごい人出でした。
十分に話すことも聞き取ることもまだまだですが、学会に参加することで海外の方々と話をすることの楽しさは実感できました。この後にあった、Neuroscience@ワシントンDCにも参加してきましたが、それはまたのちの話。
また国際学会参加できるよう、英会話を継続したいと思います。

2017/7/23

第1回新潟大学周術期セミナーを開催しました

去る7月15日(土)、新潟大学医療人育成センターにおいて第1回新潟大学周術期セミナーを開催しました。3連休の初日という日程にもかかわらず、学生・研修医併せて20名の参加者が集まりました。

 

周術期管理において必要不可欠な知識・手技である超音波ガイド下血管穿刺、経食道心エコー、緊急時気道確保についてシミュレーターやマネキンを用いて体験セミナーを行いました。各ブースとも、積極的なハンズオンや討議が行われ、受講者からは普段の研修では行えない発展的な手技を体験できたり、絶対に気を付けなければいけないポイントに関して受講することができたと好評でした。この他、新潟大学および新潟県における周術期管理の現状やレジデントの研修生活などの説明も行いました。

夜は古町の丸伊で懇親会を行いました。新潟の美味しい食事と地酒の影響もあり、さらに踏み込んだ(?)議論がそこかしこで行われていました。周術期セミナーが予想以上の盛況ぶりをみせたことで、医局員一同、非常に充実した一日となりました。

今後も、同様の催しを計画していきたいと思っていますので、周術期管理に興味のある学生さんや研修医の先生方は、次回開催以降、奮ってご参加いただけたらと思います。また、当科の見学は常時募集しておりますのでご連絡をお待ちしております。

2017/5/25

麻酔科研修医・6年生選択実習生慰労会が行われました!

5月17日に新潟市万代にある居酒屋ありったけで,下越病院から麻酔科研修で2ヶ月間頑張ってくれた大谷先生,選択実習で麻酔科を選んでくれた王さん,田原くん,伊藤くんの慰労会を行いました.大谷さんは忙しい中,いろいろなことを吸収し,実働部隊としても我々を助けてくれました.また,学生諸氏は短い実習期間の中,実技も含めて多くのことを学んでくれたと思います.麻酔科での研修・実習が楽しいものであったことを祈りつつ,スタッフも楽しいひと時を過ごしました.今後も研修医・学生さんに楽しいと思える経験を提供できればと思っています.

 

2017/5/23

第1回 新潟大学周術期セミナーを開催します

2017年7月15日(土) 13:00より、初期研修医の先生方および医学科5,6年生を対象に、当科主催で第1回新潟大学周術期セミナーを開催します。経食道心エコーを用いた心機能評価や超音波ガイド下の血管穿刺、緊急時の気道確保など、周術期に必須のテクニックをシミュレーターを用いて実際に体験していただく事で、より興味関心を持ったり理解を深めていただければと考えています。
また、体験セミナー終了後には懇親会を開催しますので、麻酔について、また新潟県の麻酔業務について貴重な情報が得られるかと思います。

 

◎参加ご希望の方は麻酔科医局メール(masui@med.niigata-u.ac.jp)までお気軽にお問い合わせください。また、遠方より参加を検討している先生には宿泊所の確保等予定しております。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2017/4/3

新年度スタート。
新しい仲間が加わりました!!

4月より、長岡赤十字病院で研修された加藤亜也香先生が入局されました。
魚沼基幹病院より紙谷先生、がんセンターより内藤先生、済生会新潟第二病院より松田先生、長岡赤十字病院より三ツ間先生が帰学されました。
よろしくお願いします。
スタッフ紹介等、順次更新予定です。

 

2017/2/6

研修医日記、久しぶりに更新しました。

 

2017/1/22

ASA参加記

2016年10月22日~26日に、シカゴで行われたAmerican Society of Anesthesiologistsが主催する年次学術集会ANESTHESIOLOGY 2016に参加しました。教室からは古谷のみの参加で、6年ぶりの国際学会、そして初めての海外一人旅となりました。飛行機内で日本人アテンダントに「アップル」を「カボス」と聞き間違えられるような語学力ですので、学会発表云々よりも、きちんとホテルに、会場に、辿り着くことができるのかが焦点でした。オヘア空港からタクシーに乗るかどうか迷いましたが、これも旅の気分なのか、鉄道(Blue line)で市街に出てみることにしました。切符の買い方で戸惑いながらも、ホテルに辿り着くことができ、学会参加前でしたが仕事が終わったかのような満足感に浸りました。

 

さて、古谷は「硬膜外麻酔は脊髄に作用している」という仮説を証明するために、新潟大学麻酔科伝統の誘発電位を用いた臨床研究を行い、その成果を演題にしました。図らずも、Poster Discussionの形式で採択されました。英語が不自由な上に一人ぼっちでDiscussionに挑まなくてはならない、という困難が待ち受けていました。無難に自己紹介を終えたものの、プレゼンテーションしようとしたら何年かぶりに頭が真っ白になり、言葉が出てこなくなりました。e-Posterの拡大率を操作しながらそこにある英語を読むだけ、といったプレゼンは何とか終了しましたがが、ここからが恐怖の質問タイムでした。…ええ、さっぱり聞き取れません。何とか血圧や濃度に関する話であることは聞き取れたので、単語を繋ぎ合わせて乗り切りました。自身の発表後、質問者に再度、質問してみましたが、おおよそ間違いない回答だったようです。優しく接してくださった聴衆および座長に感謝します。一人ぼっちだったため、プロジェクターの上に置いたカメラで発表の証拠写真を撮りました(写真を頼もうとしたら、皆、すぐにいなくなってしまいました)。

シカゴは摩天楼発祥の地、近代建築の宝庫とも呼ばれているらしいです。意外と?真面目に学会参加してしまい、ほとんど観光はできませんでしたが、全米で2番目に高いWillis Towerまで歩いてみました。スカイデッキからの眺望は素晴らしく、高層ビル群を下に見下ろしつつ、ミシガン湖、シカゴ市街を一望できました。シカゴ美術館など他にも見どころがありましたが、いかんせん時間が足りませんでした。

食事はアメリカらしい肉料理や和食などを楽しみましたが、シカゴピザは食べずじまいでした。個人的にはラーメンが好きなので、世界的にブームとなりつつあるラーメン店を探しました。するとホテルの近くに怪しげな「拉麺さん」という店を見つけたため、チャレンジしてみました(Miso vegetable)…が、何と言いますか、コストパフォーマンスが悪かったです。異文化に触れ、大変勉強になりました。若手の先生方にも、積極的に国際学会へ挑んでもらいたいと思います。人手不足の折、快く送り出してくださった医局員の皆様に感謝申し上げます。

2017/1/5

河野達郎先生が東北医科薬科大学麻酔科学講座初代教授に就任されました。
おめでとうございます!

 

2017/1/5

Neuroscience 46th Annual Meeting@San Diegoに参加しました!

2016年11月12-16日にアメリカのサンディエゴで開かれた、第46回Neuroscience年次集会に当科から5名が参加しました。この学会は非常に規模が大きく、日本からも多くの研究者が参加します。今年は80か国から3万人以上の参加者があったそうです。アメリカ西海岸のメキシコとの国境に接したサンディエゴは、日差しが強く最高気温が30度近くあり、11月の新潟とはうってかわって、非常に開放的な気分になれるところでした。

諸事情により、大橋に代わって共同演者である河野が、脊髄後角ニューロンにおけるアセトアミノフェンの作用機序について発表しました。

古谷は、リドカイン代謝産物の脊髄での作用について発表しました。

私(倉部)は神経障害性痛時の脊髄での可塑性変化についてin vivoパッチクランプ記録を用いて調べた結果を報告しました。
たくさんの方に興味を持って頂けたようで、ひっきりなしに質問が飛んできました。私の英語力では対応仕切れない部分もありましたが、大変良い経験になりました。
日々の臨床の中、基礎研究を進めていくことはなかなかハードルが高いですが、こういった経験を励みに次回も参加したいと考えています。

2016/9/7

第84回新潟麻酔懇話会/第63回新潟ショックと蘇生・集中治療研究会のお知らせ

日時:平成28年12月3日(土)
   午前10時より
会場:新潟医療人育成センター 4階
特別講演:東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
准教授 鈴木昭広 先生

演題締切:平成28年10月28日(金)
演題名、共同演者名のほかに80字以内で要旨も併せてご登録をお願いいたします。

抄録締切:平成28年11月25日(金)厳守
懇話会当日、受付にて抄録集を配布致しますので、400字程度の抄録をワードファイル形式にてご提出下さい。

 

←前の頁  次の頁→