Division of Anesthesiology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

新潟大学大学院医歯学総合研究科

麻酔科学分野

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麻酔科研修医日記

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もともと内科志望だった私が麻酔科医になろうと思ったのは、「時間」です。
麻酔科は、結果が見えやすい。
自分の行った処置・投薬がその場で評価できる。
痛がる患者さんを、すぐ楽にできる。
生命の危機から、一発逆転させる技術が身に付く。

不器用な私ですが、それでも
 循環動態をある程度コントロールし
 気道を確実に確保し
 各種ラインを確保し
 術中術後の不快感を和らげる
といった技術はなんとなく身についています。
「生命を危険から守る」のは、医師の基本ですよね。

ただ、周囲は麻酔科というと「??」
外科系の先生からも
「先生はなんで麻酔科医になんかなったのですか?」
「麻酔科なんて、男子一生の仕事にあらずだぞ!」などと厳しいお言葉も。
いろいろ「ドライ」な側面や、主体性がなくなる場面もあったり。

「全身管理」という仕事は非常に魅力的。
ただ、やはり「マイナー科」は少し抵抗がある。
なかなかすっきりとは決められませんでしたが。

結局、これに尽きるのかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」
やりたい仕事であれば、つらくても楽しく過ごせます。

時間とともに興味の対象も変わるでしょう。
それは自然なことですし、私もコロコロ変わってきました。
(結果として非常に中途半端な麻酔科医に仕上がっていますが…)
常に「やりたいこと」を考えながら、達成するための道程を思い描いていくこと…なのかな、と。

なので、興味のある分野は、どんどん掘り下げていってほしい。
すこし飛躍しますが、大学院に進むのも、基礎・臨床問わず、必ずプラスになります。

新しい世界への挑戦は勇気がいることと思いますが、飛び込まなければ何も始まりません。

チャンスは、そう何度もありません。
そのチャンスを生かせるような、「地盤作り」が大事。
一日一日が財産、無駄な一日なんてないのです。

忙しい毎日でも、目的をもって過ごしていかなきゃ…
と、自分へのメッセージも込めて。

迷子の麻酔科医